社会不安障害に関しては、1つ前の記事でも書きましたが(https://comyusyo.com/shakaihuanshougaitoha)、
今回は社会不安障害でいることの問題について書いていきたいと思います!

社会不安障害(あがり症)の悪循環

社会不安障害(あがり症)でいる事は、多くの悪循環が生じます。

社会不安障害の人は、人と関わるような対人場面に直面すると、恥をかくのではないかなど失敗するイメージが頭に勝手に浮かんできます。

その不安、恐怖感をコントロールできず、異常に緊張します。

それを周りの人から「変な人」「あいつ緊張してる」「ダメなやつ」などと否定的に評価されるのではないかと不安になります。

結果、なおさらうまくできなくなってしまったり、「自己注目」「安全保障行動」「回避」などによって悪循環となってしまいます。

逃げてしまいたいという気持ちも強くなり、仕事や学校に行きたくなくなり休んでしまうなど、日常生活や職業的あるいは社会的な機能が著しく障害され、学苦手な場面を避けてしまうこともあります。このような状況に遭遇し、恐怖のあまりパニック発作をおこす場合もあります。

社会不安障害(あがり症)の 社会的損害

社交不安障害 (あがり症) は、有病率の高い精神疾患です。発症年齢も若く、自殺行動も多く、社会機能の障害も早期から認められる病気です。

また、後年はうつ病やパニック障害、アルコール中毒などを発症させる基盤となる精神障害でもあります。これまで、数々の報告から明らかになったのは、社交不安障害の傾向があると考えられる人は、10人に1~2人の割合にのぼっています。

社会生活に大きな問題が生じているが1.9%、社会生活上、大きな問題が生じている、または本人の苦痛が著しいが7.1%、社会生活に問題が生じている、または苦痛をかかえているが18.7%と多く、「自分だけが異常」と考えがちですが、似たような悩みを持つ人はたくさんいます。

社会不安障害(社交不安障害・あがり症)が疾患として認識されるようになってからまだ歴史も浅く、診断基準や調査方法、調査対象となった集団によっては数字も大きく変わってきます。

受診が遅れ治療しないまま放っておくと社会的な損失も大きくなるため、早期の受診と治療が必要です。なお、疫学的な研究では男性より女性に多く発症しています。

社会不安障害(あがり症)は治る?どうしたら治るのか

社交不安障害 (社交不安障害・あがり症) は深刻化してしまうまで、未治療のまま放置される事も多くあります。

これらの対策としては、薬物療法に加え、認知行動療法が、この悪循環から抜け出すために効果的とわれています。近年では治療すれば治る確率が高い事がわかってきました。

社会不安障害(あがり症・社交不安障害)は、最近の精神医学の進歩により、一つの精神疾患であり、長い経過をたどる不安障害の一つで、薬物療法や認知行動療法で治すことが十分可能であることが証明されています。

社会不安障害種類

また社交不安障害にも種類があり、
社会的状況を全て避けてしまう場合を「全般性の社交不安障害」
限定された2、3の社会的状況のみを避けてしまう場合を「非全般型の社交不安障害」と、症状の程度で分ける場合もあります。